単語を暗記すること。運用できること。単語習得の効果的な活動 Part 1
こんにちは、高校で英語の先生やってます、えいこです。
今日は、テキストに出てくる新出単語を扱った時の生徒とのやり取りをお話します。
「単語を覚えてきてね。」と言ってしまえば、簡単です。予習してきてくれれば、
授業では英文の内容を確認しながら、進めていけます。
そんな!!!
簡単に、予習をしてきて単語を覚えてきてくれる!ことは・・・・
正直申しまして、ごくごく少数派でございます。(苦笑)
では、どう授業で生徒を巻き込んで単語の活動をしているかといいますと。
単語の暗記を短期記憶と長期記憶で分けて、生徒たちが活動できるようにしています。
どういうことか、今日は短期記憶の観点からお話します。
<短期記憶の活動>
毎回、新出単語を、日→英 英→日 で即答できる力がつくまで活動で繰り返します。
特に、コミュニケーション英語で新しい単元に入る時には、長文を読解するときに
瞬時に効果が出ます。
では、単語をクラス全体で共有するときには、できるだけその単語と同じような意味で
使う別の単語を生徒たちから引き出すようにしています。(リフレーズ)
例文:Steve announced that he would be selling his big house.
①たとえば、上記のような英文が出てくれば、announced を言い換えるなら、
どんな単語に置き換えられるかと生徒に投げかけます。
②1,2分ほどペアワークで話し合います。
ただ一つだけ、指示をします。辞書を使わないこと。単語帳は見ても良い。
これで、生徒たちは辞書を見ないなりに、いろいろ話し合っていました。
「 said でいいんじゃない?」「じゃぁ、report は?」「declareとかなかった?」
「ほかなんかある?」
③クラス全体で共有します。ここでは生徒から出てきた単語はすべて受け止め、
一旦板書します。
④板書してある単語をフォローする。意味が違っていても、語彙を増やすために
フォローします。
この活動を続けていくと、呑み込みが早い生徒たちは、本文のリテリング練習や
サマライズ練習をするときに、自らリフレーズをしてくるようになりました。
英語が苦手な生徒たちには、簡単なものに言い換えるように促します。
このように言い換えることを意識すれば、生徒たち自身がすでに知っている語彙を
運用できることにつながるはずです。
しかし、短期記憶なので!!!
授業で繰り返す活動をしないで、個人的に学習する時間を取らなければ、
単語は記憶から遠のいていきます・・・・ね。(^_^;)
では、長期記憶へどのように結び付けていくか、次回にお話をしたいと思います。
今日もありがとうございました!
Love,
えいこ